イヌフィラリア症 | 狂犬病 | パルボウイルス感染症 | ジステンパー | コロナウイルス感染症 | イヌ伝染性肝炎 |
ケンエルコフ | イヌヘルペス感染症 | ネコ伝染性腸炎 | ネコ免疫不全ウィルス感染症 | バルトレナ症 | その他の病気 |
熱中症 | バベシア症 |
原因 |
イヌジステンパーウイルスが原因。 感染したイヌのウイルスが他のイヌの口、鼻から侵入することで感染する。 主な感染経路は次の3つ。
複数のイヌを飼っている時は、他のイヌに感染しないよう、感染したイヌを隔離したり、また、感染したイヌが 使っていたものは処分するなどの処置が必要である。感染した愛犬に触れた後は必ず石けんで手を洗うことも大切である。 |
||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
症状 |
ジステンパーウイルスに感染すると、4〜6日後に初期症状として、発熱、食欲不振といった軽い症状が起こる。 そのため風邪と間違いやすい。免疫力の強い成犬なら、そのまま治ってしまうこともある。 しかし、免疫力の弱い子犬や高齢犬では、ウイルスを撃退しきれず、体力は低下してしまい、ジステンパー以外の細菌などに 二次感染しやすく、状態が悪化してしまう。この二次感染になり症状が悪化してはじめてジステンパーが発見されるケースが多い。 二次感染期は悪化すると、けいれん、動作の異常、体のまひなどの 神経症状が現れる。神経症状は感染したイヌの 20〜25%に見られ、こうなってしまうと治療の手だてはない。 |
||||||
治療 |
神経症状が出てしまう前に、発見して、治療することが重要。 ジステンパーにかかったら動物病院に入院させ、二次感染に対する抗菌剤や抗生物質、副腎皮質ホルモン(ステロイド剤)の他 症状に応じて利尿剤や整腸剤、ビタミン剤などを用いる。 けいれんやまひなどの神経症状がある時は、抗てんかん薬、脳代謝賦活(フカツ)剤なども必要である。 |
||||||
予防 |
ジステンパーの予防には年1回のワクチン接種が有効。 現在では、ジステンパーワクチンの単独接種ではなく、他の感染症を同時に予防するため、3種混合、5種混合、 あるいは7種混合、8種混合のワクチンが接種される。 |